ニュースのポイント
17日、日本市場では株価が上昇し、40年国債の金利が3%に到達。米中関税問題の緩和や米国株価の急上昇、中国政策への期待が市場をけん引。
これまでの経緯
日本市場では、アメリカとの貿易摩擦懸念の緩和や中国の政策に対する期待感が高まり、17日に株価が続伸しました。さらに、アメリカの株価が上昇したことが好材料として作用し、投資家の心理を改善させました。また、新たに発行された40年国債の利回りが、2007年以来初めて3%に達し、債券市場も活況を呈しています。この状況下で、円相場は下落しました。
市場への影響を読み解く
政治状況の不安定化や日本銀行の利上げ遅れの不安感から、中長期債や先物は上昇傾向にあり、超長期の債券は需給が悪化して下落。また、円相場は一時的に下落しましたが、今後の米露首脳会談によりリスク選好が高まっている可能性があります。
専門家はどう見る?
- 平川昇二チーフグローバルストラテジストによると、アメリカ市場は一時回復期に入ったとの見方で、日本市場への米国投資資金流入が3月に株価底を形成する可能性。
- 逆に、中長期債や先物は上昇傾向にある一方で、超長期債は需給悪化で下落。瀬下哲雄マルチマネジャー運用部長は、日銀の金融政策会合での利上げ見通しがないため、円相場は安定傾向。
今後のシナリオと注目点
将来的には、米中貿易摩擦や日本の金融政策の動向により、市場は不安定性を増す可能性。投資家は政治的なイベントや米露首脳会談に注視し、リスク管理を強化すべき。