米国関税発動で円下落、株反発
米国の関税政策により円相場が下落し、株式市場は反発。トランプ政権の関税発動による市場への影響が注目されています。
これまでの経緯
トランプ政権が鉄鋼・アルミ関税を発動し、これが米国内の物価上昇につながる可能性が浮上。その結果、ドルに買いが入り、円相場は下落しました。一方、日本では春闘での賃上げ情報が日本銀行の利上げ観測を強めるとの見方もあり、債券市場では売り圧力が強まっています。
市場への影響を読み解く
外国為替市場では、前日のニューヨーク市場の動きからドル買い・円売りが入り、円相場は1ドル＝148円台前半に下落。景気懸念の緩和やウクライナ情勢の影響でリスク選好の円売りが観測されました。株式市場では、TOPIX指数が1％超の上昇を記録し、円安やリスク回避姿勢の緩和により輸出関連銘柄や金融株が買われましたが、関税政策による市場混乱が続く状況です。
専門家はどう見る？
- 外国為替市場専門家の町田広之ディレクターは、ドル買い・円売りトレンドが強まっており、市場の動向に注意が必要だと指摘しています。
- 金融エキスパートは、トランプ政権の関税政策に対する市場の混乱が株式市場に懸念を引き起こし、リスク資産への過度な投資は控えるべきと警告しています。
今後のシナリオと注目点
今後、市場はトランプ政権の関税政策や世界経済の動向に敏感に反応すると予想されます。円相場の動向や外需関連企業の業績に注目し、リスク管理を念頭に置くことが重要です。
